十字架の愛に応答する

イエス・キリストは「富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。 あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」 (マタイによる福音書6章20節~21節)と言われました。 神様との正しい関係を持つとき、ささげることが喜びとなり、それは永遠に残る宝となります。人生を豊かなものとする秘訣がここにあります。

十字架の愛に応答する

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隣人を愛する弟子へ!

イエスさまは、マタイによる福音書 22 章 36 節から 40 節で 2 つの最も大 切な戒めを教えられました。第二の戒めは、『隣人を自分のように愛しなさい。』 というものです。私たちは隣人への愛をいくつかの方法で表すことができま す。たとえば、彼らが困難な人生の試練に直面している時、そばにいること、 入院して病気と闘っているときにお見舞いに行き、困窮しているときに助け の手を差し伸べることなどです。 隣人に対する私たちの愛は、彼らの物理的な必要を満たすことだけでなく、 救いのためにも投資すべきです。什一と献金をお返しするとき、私たちは神 様と共に働いています。神様の働きに献金することにより、私たちの心は、 イエスさまが御自身の命を献げられた男性、女性、少年少女たちに引き寄せ られるのです。エレン・G・ホワイトは次のように記しています。「もし、あ なたが神を最高に愛し、あなたの隣人をあなたと同じように愛しているなら、 それは目に見える形で、伝道の働きのための自由意志の献金として表される であろう」(エレン・ホワイト『祝福に満ちた生活』62 ページ)。 真理を求めている兄弟姉妹の救いのために、惜しみなく什一や献金をお返 しすることによって、神様と隣人への愛を表しましょう。

先延ばしにした牧師

ある牧師が、ある町で伝道講演会をすることになりました。翌日、その町を歩いていると、思いがけず何年も会っていなかった昔の同級生に出会い、2人とも久しぶりの再会を喜びました。 その友人が訪問の理由を尋ねると、牧師は 3 ヶ月後に予定されている伝道講演会に向けて準備をしていると説明しました。友人はその話を聞いて感激し、今度の講演会で最初にバプテスマを受けると約束しました。その友人の熱意に牧師は、彼ならイエスさまに人生を献げる招きを即座に受け入れるだろうと確信しました。牧師は翌日、その友人を教会に招くことも考えましたが、3 ヵ月後で良いだろうと自分をなだめて思い留まり、3 ヵ月後の再会を期待して別れました。 3 か月後、牧師は現地に到着し、バプテスマを受ける準備ができている尊い魂が既に一人いると思い、楽観的な気持ちでいました。既にバプテスマを受ける約束している人がいる状態で伝道講演会を始めるのは珍しいことでした。牧師はこれを豊かな収穫の兆しととらえ、講演会後には多くのバプテスマが与えられるに違いないと確信していました。 到着すると、講演者はちょっと離れた場所にテントが設置されているのに気づきました。葬儀のためだと思った講演者は、誰が亡くなったのか尋ねました。関係者から亡くなった方の名前を聞くと、それは、まさに伝道講演会でバプテスマを受けると約束していた牧師の友人だったのです。 講演する牧師は深く悲しみ、友人をイエスさまに招くのを遅らせてしまったことを悔やみました。 私たちも、手を差し伸べるのを遅らせてしまうことがあります。今、神様のメッセージを届けられるうちに、福音を伝える心を祈り求めましょう。什一と統合約束献金をお返しする今、私たちの友人に福音を伝える機会が与えられますように祈り求めましょう。

チャンスを逃さない

「時をよく用いなさい。今は悪い時代なのです。」エフェソの信徒への手紙 5 章 16 節 機会は永遠には続きません。「失った機会は二度と訪れないかもしれない」ということわざもあります。 今日言わずにおいた言葉は、明日、もう言えないかもしれません。今日届けることができなかった人には、明日も届けられないかもしれません。今日福音を伝えられなかった人が、明日、私たちを迫害するかもしれません。献げる機会を逃したら、その機会は二度と巡ってこないかもしれません。仮に、また訪れたとしても、今日成し遂げられたはずのことを果たせないかもしれないのです。 神様の御業のために与えられた、あらゆる機会を有効に活かしましょう。なぜなら、今日私たちに与えられている機会が、明日にはもうないかもしれないからです。私たちが心からお返しする什一と統合約束献金を通して、どこかの誰かが神様と出会うことを確信しつつ、祈りを持ってお返しいたしましょう。

天に富を積む

「何によらず手をつけたことは熱心にするがよい。いつかは行かなければならないあの陰府には仕事も企ても、知恵も知識も、もうないのだ。」コヘレトの言葉 9 章 10 節 「機会」という言葉は、ロングマン辞典によると「何かをするチャンス、または何かをしやすい状況」と定義されています。もしそうであるなら、既にご承知の通り、「機会」の瞬間が永遠に続くことはない、ということです。機会は訪れては去っていくものです。 この教会にいる私たち一人ひとりに、何かをするチャンスが与えられています。生きていること自体、死んだらできないことを、するためのチャンスです。教会で神様の御言葉に耳を傾けることは、イエスさまに人生を献げるチャンスであり、機会です。健康であることは、伝道活動に参加できる機会であり、この献金のメッセージを聞く時は、神様の御業を前進させるために献げる機会なのです。しかし、このような機会が永遠に続くことはありません。 もし私たちに支援できる手段が与えられているのなら、それは神様の働きを支えるチャンスです。私たちの力で神様の働きを支えるチャンスも永遠には続きません。什一と統合約束献金をお返しする今、神様の御業を前進させる機会を逃さないようにいたしましょう。

与える弟子

世界には、人生のさまざまな局面で人の心を動かし、お手本にしたくなるような人物が沢山います。サッカーでは、ロナウドやメッシが多くの人たちから憧れの選手として称賛されています。バスケットボールではマイケル・ジョーダンやレブロン・ジェームズといった象徴的な選手がいます。陸上競技を楽しむ人はウサイン・ボルトのような人物が憧れの対象としています。 神学校で学ぶアドベンチストの若い説教者の中には、チャールズ・ブルックス、マーク・フィンリーを自分のお手本として挙げる人がいるかもしれません。では、「与える」ことにおいては、誰をお手本にすべきでしょうか?歴史上、多くの人が神様に惜しみなくお献げし、人々の信仰を奮い立たせました。しかし、「与える」ことにおける究極のお手本は、神様ご自身です。 ヨハネによる福音書 3 章 16 節にはこう書いてあります。「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」。神様は私たちにひとり子イエスさまを与えて下さいました。神様が与えうるものの中で、御子以上のものはありませんでした。神様はすべてを与えてくださいました。イエスさまは、神様が私たちへの愛を示すために与えてくださった最も価値ある贈り物だったのです。神様は究極のお手本なのです。 什一と統合約束献金をお返しする今、神様が与えてくださった独り子に心を向けましょう。

信仰の一歩

2022 年、ドリーンは夫と幼い娘と共にザンビアの観光都市リビングストンに住んでいました。リビングストンには毎年、雄大なビクトリアの滝を見るために世界中から何千人もの観光客が訪れます。ある日、ドリーンと夫は献金の額を増やす必要性を話していました。長い話し合いの末、什一に加えて、10%を献金としてお献げすることに決めました。これは思い切った決断でした。すでに生活は楽ではなく、教師である夫の収入だけで生活していたからです。それでも、彼らは信仰の一歩を踏み出すことを選びました。 ちょうどその頃、選挙で選ばれたばかりの新政府から教師の求人が出されました。ドリーンは教師の資格を持ちながらも、2 年以上失業していたため、すぐに応募書類を提出し、結果を待ちました。待つこと 1 年、応募者は全国紙で結果を確認するようにという発表がありました。驚いたことに、ドリーンは採用されていました。同じように応募したのに選ばれなかった他の教会員たちは、彼女だけが選ばれたことに驚き、特別な手続きや政府内に知人がいたのか、と尋ねました。ドリーンは、「特別なことは何もなく、政府に知り合いもいない」と答えました。 ドリーンと夫は、彼らの信仰の一歩に対して神様が豊かに報いてくださったと確信しています。信仰の一歩を踏み出し、神様を信頼しましょう。神様は誠実です。什一と統合約束献金をお返しし、神様がマラキ 3 章 10 節の約束を果たしてくださる かを確かめてみましょう。 「十分の一の献げ物をすべて倉に運びわたしの家に食物があるようにせよ。これによって、わたしを試してみよと万軍の主は言われる。 必ず、わたしはあなたたちのために天の窓を開き祝福を限りなく注ぐであろう。」マラキ書 3章 10 節

他を潤す人は自分も潤う

「十分の一の献げ物をすべて倉に運びわたしの家に食物があるようにせよ。これによって、わたしを試してみよと万軍の主は言われる。 必ず、わたしはあなたたちのために 天の窓を開き祝福を限りなく注ぐであろう。」 マラキ書 3 章 10 節 リーはこの聖句の意味をよく理解していました。彼は月末まで残り 15 日の時点で、手元に 10 ドルしか残っていませんでした。彼はザンビアにある複数の教会を担当する牧師でした。ある日曜日の朝、日差しが強くなる前に日光浴をしていると、親友の母親が家に来るのが見えたので、彼は立ち上がり、彼女を迎えました。彼女は製粉機の費用を支払うためのお金を借りに来た、と言いました。リーは何と言えばいいか分かりませんでした。月の半分を残して、あと 10 ドルしかないのです。このお金を渡せば、もう何もありません。 しかし、神様が助けてくださると信じ、家に入り 10 ドルを取り出し、喜んで彼女に渡しました。彼女は喜んで帰りましたが、リーは神様がこれからどうやって助けてくださるのだろうか、と思い巡らしていました。10 分も経たないうちに、誰かがドアをノックしました。ドアを開けると、自分が住んでいる施設の責任者が立っていたため、家に招き入れました。話が終わり、訪問を終えた責任者は帰り際に 10 ドル札を取り出して牧師に手渡し、そしてお祈りして帰って行ったのです。 神様の働きを支え、互いに助け合う中で、たとえ最後のものを献げたとしても、神様がいつも私たちを支えて下さっていることを思い起こし、喜びをもってお献げする心を持ち続けましょう。

強盗に守られて

ドリアニー牧師は、マダガスカル教区の教会員を訪ねる途中、強盗に遭遇 しました。 その運命の日、強盗たちは大きな丸太を道に置きました。その丸太を見た 牧師は、何かおかしいと思いつつバイクを降りたとたん、5 人の強盗に囲まれ、 「持ち物すべて渡せ!」、と要求されました。自分はセブンスデー・アドベン チストの牧師で、教会員を訪ねに行く途中だと説明しましたが、強盗たちは 気にも留めません。そのとき、牧師はある教会員の名前を思い出し、その人 を知っているか尋ねました。その教会員はこの場所からかなり離れたところ に住んでいたため、知らないだろうと半ば諦めていると、驚いたことに、1 人 の強盗が仲間に言いました。「こいつは逃がしてやろう。こいつが言った人は 俺の命の恩人だ。俺が誰かに刺されたとき、そいつが助けてくれたんだ」。 「助かった」、と感じた牧師は、彼らにいくつか、聖書の言葉を朗読させて 欲しいと尋ね、強盗たちは同意し、さらに彼の残りの旅の安全を保証すると 申し出てくれたのです。 その後しばらくして、ある新しい求道者が牧師に「私のことを覚えていま すか?」と尋ねて来ました。牧師が「覚えていません」と答えると、その男は「教 会員の訪問途中で 5 人の強盗に遭ったことを覚えていますか?」と尋ねました。 牧師が「その事ならよく覚えている」と答えると、男は「私がその強盗の 1 人でした」と告白し、バプテスマを受ける準備ができていることを伝えました。 牧師は、自分を傷つける筈の出遭いが、誰かを救う機会になったことを神様 に感謝しました。 私たちがお返しする什一と統合約束献金は、命の危険を冒して福音を伝え る世界中の牧師を支えています。あの強盗が聖書の言葉を聞き、立ち返った ように、多くの人々が、私たちの惜しみない献げ物によって、イエスさまの ことを聞く機会が与えられますように、お祈りいたしましょう。

私たちのために

コリントの信徒への手紙二 8 章 9 節には「あなたがたは、わたしたちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は豊かであったのに、あなたがたのために貧しくなられた。それは、主の貧しさによって、あなたがたが豊かになるためだったのです」と書かれています。この聖句はエレン・G・ホワイトの言葉を思い起こさせます。彼女は「われわれが失われている限り、イエスは天を望ましい場所とお考えにならなかった。主は非難と侮辱の生涯を送り、死の恥を受けるために天の宮廷からくだられた。天のはかりつくすことのできない宝に富んでおられたお方が、ご自分の貧しさによってわれわれが富める者となるために、貧しくなられた。われわれは、彼が歩まれた道に従うのである」(エレン・ホワイト『希望への光』889 ページ)と述べています。 なにがイエスさまに天の富を捨てさせ、地上に来させ、貧しくさせたのでしょうか。愛です。愛の特徴の一つは、他者への関心です。イエスさまは私たちの状態に心を砕かれ、天を去られたのです。 イエスさまの再臨が近いと悟りながらも、まだ成されなければならない多くのことに気づいている人たちは、救いのメッセージを暗闇の中にいる人たちに届けるために献金し、助けることが出来ますように、導きを祈り求めましょう。 福音がすべての人に届きますように、自分の収入に応じて、イエスさまに倣い、惜しみなくお献げいたしましょう。

愛の言語

愛は普遍的な言葉です。どの大陸にいようと、どの国に行こうと、愛は共通の言語です。世界には多くの言語がありますが、この共通言語は私たちを一つにしてくれます。 では、共通言語である「愛」とはなんでしょうか?聖書には、その手がかりが記されています。ヨハネの福音書 3 章 16 節にこうあります。「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」。 神様は「イエスさまを与える」、という行為によって愛の言語を語られました。「愛」と「与えること」を切り離すことはできません。「愛」があるところには、「与えること」もあります。神様は私たちをこよなく愛して下さっているからこそ、イエスさまを与えて下さいました。神様の愛は溢れ出て、「イエスさま」という一つの贈り物として表されたのです。 神様を愛している私たちも、心を献げ、献げ物を通して具体的に、いただいた愛を表したいと思います。 什一と献げ物を通して愛の言語を語る私たちを神様が祝福してくださいますように。

信仰がなければ!

健全な夫婦関係の大切な要素の一つが信仰です。信じあえない夫婦は、健全な関係を築くことができません。遠く離れて働く夫婦が幸せでいるためにも、信仰が必要です。 人間関係において信仰が大切であるのと同様に、神様との関係においても信仰が大切です。「信仰がなければ、神に喜ばれることはできません」(ヘブライ 11:6)。神様との関係において信仰が必要とされる一つの領域は「お献げ すること」です。生活費が年々高騰する中、神様にお返しすべきものをお返しするためには信仰が必要です。 信仰がなければ、収入の少ない人が神様にお献げすることはありません。 しかし、信仰があればそれは可能です。信仰は神様の言葉をそのまま受け入れ、神様が約束を果たしてくださる、と信じます。マラキ書 3 章 10 節で神様はこう言われています。「十分の一の献げ物をすべて倉に運びわたしの家に食物があるようにせよ。これによって、わたしを試してみよと万軍の主は言われる。 必ず、わたしはあなたたちのために天の窓を開き祝福を限りなく注ぐであろう」。 兄弟姉妹の皆さん、献金をお献げするとき、神様と、マラキ書 3 章 10 節の約束を実現する神様の力を信じましょう。什一と統合約束献金をお返しする今、私たちは信仰を行動に移し、忠実に惜しみない心を神様に向けましょう。

守ってくださる神様

「神様が天使を送って獅子の口を閉ざしてくださいましたので、わたしは なんの危害も受けませんでした。神様に対するわたしの無実が認められ たのです。そして王様、あなたさまに対しても、背いたことはございま せん」。 ダニエル書 6 章 23 節 ある牧師が、自分の地区を巡回していたときのお話です。その日、彼の妻 は忙しかったため、彼は息子も一緒に連れて行くことにしました。車もバイ クも持っていなかったので、彼は息子を段ボール箱に入れ、自転車の荷台に くくりつけて出発しました。 しばらく自転車を走らせると、牧師はライオンの群れに遭遇しました。ラ イオンは道の両側にいました。どうすればよいか分からず、自転車を降りて 考え始めました。その間、荷台に乗っていた息子は、あまりの恐怖で父親に 一言も話しかけられませんでした。 牧師は急いで段ボールの一部を破り、自分と息子の名前を書き、ライオン に襲われた人の詳細として通行人に知らせるメモを作り、そのメモを道に投 げ捨てました。 どうするべきか考えているうちに、自転車を押して進むべきだという考え が浮かびました。ライオンたちの視線が彼に集中している中、自転車を押し 始め、ライオンは興味深そうに彼を見つめていましたが、そのまま自転車を 押し続けて目的地に無事、到着できたのです。 什一や統合約束献金をお返しする今、私たちは、イエスさまのことを他の 人々に伝えるために、命を危険にさらし続けている神様の働き人を支える、 手助けをしているのです。世界中で行われている伝道が守られますように祈 りましょう。

このシリーズについて

イエス・キリストは「富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。 あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」 (マタイによる福音書6章20節~21節)と言われました。

神様との正しい関係を持つとき、ささげることが喜びとなり、それは永遠に残る宝となります。人生を豊かなものとする秘訣がここにあります。

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アドベンチスト, 信仰
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